114A043|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

下顎のKennedyⅠ級症例で支持作用と把持作用の両方を発揮するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d

正答

a、d

この問題のポイント

部分床義歯の構成要素は、支持・把持・維持のどの作用を担うかで整理します。

解説

下顎KennedyⅠ級は両側遊離端欠損で、義歯床下粘膜と支台歯の双方に機能力が伝わります。義歯床は顎堤粘膜から支持を得るとともに、顎堤斜面との接触によって水平的な動きを抑え、把持にも寄与します。大連結子は左右の義歯部分を強固に連結して荷重を分散し、剛性によって義歯のたわみや水平的変位を抑えるため、支持と把持の両方に関与します。

一方、維持格子や小連結子は主に各構成要素を連結する部分です。隣接面板はガイドプレーンと接触して把持に働きますが、それ自体を支持要素とはしません。

選択肢の確認

a.義歯床
正しい。床下粘膜から支持を得て、顎堤との接触により水平的安定にも寄与します。

b.維持格子
誤り。レジン床を金属フレームに結合・保持する部分で、両作用を直接担う要素ではありません。

c.小連結子
誤り。レストやクラスプなどを大連結子に連結する構成要素です。

d.大連結子
正しい。左右を剛性高く連結し、荷重分散と水平的安定に関与します。

e.隣接面板
誤り。ガイドプレーンとの接触により主として把持作用を発揮します。

覚えるポイント

  • 義歯の支持は沈下を、把持は水平的動揺を防ぎます。
  • 遊離端義歯では義歯床下粘膜も支持を担います。
  • 大連結子には変形しにくい十分な剛性が必要です。

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