114A044|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

乳歯外傷の特徴はどれか。1つ選べ。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

乳歯外傷では、歯の破折よりも歯周組織の損傷である脱臼性外傷が多いことが特徴です。

解説

乳幼児では歯槽骨が永久歯期より柔軟で、乳歯根も形態的に短いため、外力を受けたときに歯そのものが破折するより、歯が移動する脱臼、陥入、挺出、完全脱臼などが起こりやすくなります。好発部位は突出して外力を受けやすい上顎乳前歯で、歩行が不安定な1~3歳頃の転倒が典型的な原因です。

乳歯外傷では後継永久歯胚への影響も考慮します。特に陥入では永久歯胚との位置関係を評価し、保護者へ長期的な経過観察の必要性を説明します。

選択肢の確認

a.上顎より下顎に多い。
誤り。上顎乳前歯に多くみられます。

b.男児より女児に多い。
誤り。一般に男児で多い傾向があります。

c.転倒より衝突が多い。
誤り。歩行開始期の転倒が代表的な原因です。

d.破折より脱臼が多い。
正しい。柔軟な歯槽骨などを背景に脱臼性外傷が多くなります。

e.2歳児より5歳児に多い。
誤り。好発は歩行が不安定な低年齢、特に1~3歳頃です。

覚えるポイント

  • 乳歯外傷は上顎乳前歯・転倒・脱臼性外傷が典型です。
  • 永久歯では破折、乳歯では脱臼が相対的に多くなります。
  • 後継永久歯胚への影響を含めて経過観察します。

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