119A024|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
幼児に対する全身麻酔下での歯科治療で正しいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・d・e
正答
b、d、e
この問題のポイント
幼児の全身麻酔下歯科治療では、意識下の協力を必要とせず多数歯を処置できますが、麻酔時間や全身状態により治療内容が制限されることがあります。
解説
低年齢児では静脈路確保への協力が難しいことがあり、吸入麻酔薬による緩徐導入がよく用いられます。全身麻酔中は患児が歯科処置を認識しないため、治療場面そのものによる心理的外傷を避けられる利点があります。
一方、全身麻酔には気道・循環管理が必要で、術前絶飲食も年齢と摂取物に応じて適切に設定します。長時間の一律な絶食は脱水や低血糖の原因になり得ます。
選択肢の確認
a.麻酔は急速導入法が多い。
誤り。
幼児では静脈路確保が難しいため、吸入麻酔による緩徐導入が選択されることが多く、急速導入法が多いとはいえません。
b.多数歯の治療が可能である。
正しい。
患児の協力度に左右されず処置できるため、一回の全身麻酔下で多数歯の治療を進められます。
c.12 時間以上の絶食が必要である。
誤り。
一律に12時間以上の絶食を行うものではありません。摂取物の種類と麻酔計画に応じた絶飲食時間を守ります。
d.治療内容が制限されることがある。
正しい。
麻酔時間、出血量、体温管理、術後疼痛などを考慮し、予定していた治療内容が制限される場合があります。
e.歯科治療による心的外傷を与えない。
正しい。
治療中の意識がないため、歯科処置そのものによる恐怖体験や心的外傷を与えにくい利点があります。
覚えるポイント
- 幼児では吸入麻酔による緩徐導入が多く用いられます。
- 全身麻酔下では多数歯治療が可能ですが、全身管理上の制約があります。
- 絶飲食時間は摂取物と患者条件に応じ、一律に長くしません。