114A060|第114回 歯科医師国家試験 過去問
治療に用いる放射線の深部線量率を図に示す。 この図の曲線を示すのはどれか。2つ選べ。

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正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
飛程終末で線量が急増するBraggピークは、陽子線と重粒子線に特徴的です。
解説
陽子線や炭素イオン線などの重粒子線は、物質中を進むにつれて減速し、停止直前に単位距離当たりのエネルギー付与が最大となります。そのため深部線量分布にBraggピークを形成し、腫瘍の奥では線量が急減します。複数のエネルギーを重ねた拡大Braggピークを用いると、腫瘍の厚みに合わせて高線量域を作れます。
エックス線・ガンマ線は入射後にビルドアップを示してから徐々に減衰し、腫瘍より深部にも出射線量が残ります。電子線は浅部治療に用いますが、図のような鋭いBraggピークは示しません。
画像の確認
実画像では、入射直後の線量が比較的低く、一定の深さで鋭いピークを示した後、その奥で線量が急激にほぼゼロへ低下する曲線が描かれています。これは荷電粒子が飛程終末にエネルギーを集中して放出するBraggピークの形です。
選択肢の確認
a.電子線
誤り。有限の飛程をもちますが、図の鋭いBraggピークを示す粒子線ではありません。
b.陽子線
正しい。飛程終末にBraggピークを形成します。
c.ガンマ線
誤り。光子線であり、深部へ向かって減衰しながら出射線量が残ります。
d.重粒子線
正しい。炭素イオン線などもBraggピークを形成します。
e.エックス線
誤り。光子線で、図のような飛程終末の急峻なピークは示しません。
覚えるポイント
- 陽子線と重粒子線はBraggピークを示します。
- 腫瘍より深部の線量を抑えやすいことが長所です。
- エックス線・ガンマ線は光子線で、深部にも出射線量が残ります。
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