114A061|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

マルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療で下顎の加強固定に用いるのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: c・d・e

正答

c、d、e

この問題のポイント

加強固定では、移動させたくない歯に生じる反作用を、歯列内・口腔周囲筋・顎骨固定源によって抑えます。

解説

下顎歯列の加強固定には、下唇・頰の圧を下顎大臼歯へ伝えてその近心移動を抑えるリップバンパー、左右の下顎大臼歯を連結して固定源を大きくするリンガルアーチ、顎骨に固定して歯を介さず反作用を受ける歯科矯正用アンカースクリューを用います。いずれも、目的歯の移動に伴う下顎固定歯の不要な移動を抑える方法です。

Ⅱ級ゴムは上顎前方歯と下顎臼歯を結び、下顎臼歯を近心へ動かす成分をもつため、下顎固定の加強とは逆になります。チンキャップは主に下顎の成長方向や顎整形力を目的とします。

選択肢の確認

a.Ⅱ級ゴム
誤り。下顎臼歯を近心へ動かす反作用があり、下顎の加強固定にはなりません。

b.チンキャップ
誤り。下顎骨の成長誘導を主目的とする顎外装置です。

c.リップバンパー
正しい。下唇・頰の圧をバンドを介して下顎大臼歯へ伝え、その近心移動を抑えます。

d.リンガルアーチ
正しい。左右の下顎臼歯を連結し、歯列内固定を強化します。

e.歯科矯正用アンカースクリュー
正しい。顎骨を固定源とするため、歯の不要な反作用を抑えられます。

覚えるポイント

  • 下顎加強固定はリップバンパー・リンガルアーチ・アンカースクリューです。
  • Ⅱ級ゴムは下顎歯列を近心へ動かす成分をもちます。
  • 固定源を「歯列内・口腔周囲筋・顎骨」に分けて整理します。

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