119A026|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
マルチブラケット装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。 矯正力を弱くする方法で正しいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
矯正力を弱くするには、ワイヤーの有効長を長くし、断面剛性や材料の弾性係数を小さくします。
解説
ワイヤーの荷重たわみ率は、材料の弾性係数、断面形状、有効長に左右されます。ループを付与したりブラケット間距離を大きくしたりすると有効長が増え、同じ変位で生じる力が弱くなります。また、弾性係数の小さい材料は同じ寸法でも柔軟です。
逆に、太いワイヤーや弾性係数の大きいステンレス鋼は剛性が高く、同じたわみで大きな力を発生します。
選択肢の確認
a.ワイヤーにループを付与する。
正しい。
ループを付与するとワイヤーの有効長が増え、荷重たわみ率が低下して持続的な弱い力を与えやすくなります。
b.ステンレス鋼ワイヤーを用いる。
誤り。
ステンレス鋼は弾性係数が大きく、同じ断面と長さでは比較的強い力を生じます。
c.ブラケット間距離を大きくする。
正しい。
ブラケット間距離を大きくするとワイヤーの有効長が増え、同じ変位に対する矯正力が弱くなります。
d.断面積の大きいワイヤーを用いる。
誤り。
断面積、特に断面二次モーメントが大きいワイヤーほど剛性が増し、矯正力は強くなります。
e.弾性係数の小さいワイヤーを用いる。
正しい。
弾性係数の小さいワイヤーは柔軟で、同じ変位に対する力が小さくなります。
覚えるポイント
- 有効長を長くすると矯正力は弱くなります。
- 細いワイヤー、低弾性係数材料は柔軟です。
- ループ付与とブラケット間距離増大は荷重たわみ率を下げます。