119A053|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
11 歳の女児の初診時の口腔内写真(別冊No. 14)を別に示す。 不正咬合の種類はどれか。1 つ選べ。

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
鋏状咬合は、上顎臼歯が下顎臼歯より著しく頰側に位置し、上下の咬合面がすれ違う不正咬合です。
解説
鋏状咬合では、上顎臼歯の舌側咬頭が下顎臼歯の頰側咬頭より外側を通り、上下臼歯の咬合接触が失われます。片側性にみられることもあり、上顎歯列の過大、下顎歯列の狭窄、臼歯の頰舌側傾斜などが関係します。
交叉咬合は通常の被蓋関係が逆転した状態を広く指しますが、鋏状咬合では臼歯が完全にすれ違う点が特徴です。
画像の確認
実画像では片側臼歯部で上顎歯列が下顎歯列の頰側へ大きく外れ、上下の咬合面がすれ違って接触していない。上下の歯列が鋏の刃のようにすれ違うこの横的異常は鋏状咬合である。
選択肢の確認
a.過蓋咬合
誤り。
過蓋咬合は前歯部の垂直被蓋が過大な状態で、臼歯部の頰舌的すれ違いとは異なります。
b.交叉咬合
誤り。
交叉咬合は上下歯の頰舌的位置関係が逆転した状態ですが、画像で示される完全なすれ違いは鋏状咬合として扱います。
c.相対捻転
誤り。
相対捻転は隣接する歯が互いに反対方向へ回転した状態で、歯列全体の頰舌的咬合関係ではありません。
d.鋏状咬合
正答。最も適切です。
上顎臼歯が下顎臼歯の頰側を通って咬合面が接触しない状態は鋏状咬合です。
e.V 字型歯列弓
誤り。
V字型歯列弓は歯列弓全体が前方へ尖った形態であり、特定部位の上下咬合関係を示す名称ではありません。
覚えるポイント
- 鋏状咬合は上下臼歯が頰舌的に完全にすれ違う状態です。
- 過蓋咬合は垂直、交叉・鋏状咬合は頰舌的位置関係をみます。
- 画像では咬頭の位置と咬合接触の有無を確認します。