114A068|第114回 歯科医師国家試験 過去問
舌の白斑を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No. 26)を別に示す。白斑の前方部に硬結を触れる。 病変の深達度の評価に有用なのはどれか。3つ選べ。

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正解: a・b・e
正答
a、b、e
この問題のポイント
舌癌が疑われる病変の深達度は、断層画像と口腔内超音波検査で三次元的に評価します。
解説
MRIは軟組織コントラストに優れ、舌筋内への腫瘍浸潤や周囲組織との関係を評価できます。造影CTも病変の広がり、深部進展、リンパ節、骨との関係を把握するのに有用です。口腔内超音波検査はプローブを病変近くに置き、表面から腫瘍最深部までをリアルタイムに計測できるため、舌癌の深達度評価に適します。
擦過細胞診は表層細胞の異型を調べ、ヨード生体染色は上皮内の病変範囲を可視化しますが、いずれも深部浸潤を直接測る検査ではありません。
画像の確認
実画像では、舌側縁から舌下面にかけて境界不整な白色病変が広がり、その前方にはびらん様の発赤もみられます。前方部に硬結を触れるという所見と合わせ、表面の白斑だけでなく舌筋内への浸潤深さを評価すべき病変です。
選択肢の確認
a.MRI
正しい。舌の軟組織内浸潤を高いコントラストで評価できます。
b.造影CT
正しい。深部進展と周囲組織・リンパ節との関係を評価できます。
c.擦過細胞診
誤り。悪性細胞のスクリーニングには使えますが、深達度は測定できません。
d.ヨード生体染色
誤り。上皮表層の不染域から水平方向の範囲をみる方法です。
e.口腔内超音波検査
正しい。病変表面から最深部までの厚みを直接評価できます。
覚えるポイント
- 舌癌の深達度評価はMRI・造影CT・口腔内超音波です。
- 細胞診は細胞、ヨード染色は表層の範囲を評価します。
- 硬結は深部浸潤を疑う重要な触診所見です。
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