114A086|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

55歳の女性。前歯の変色による審美不良を主訴として来院した。15年前に上顎前歯部にブリッジを装着したという。診察の結果、[⑤ 4 ③ 2 ①|1 ②]のブリッジを新製することとした。支台歯形成後の口腔内写真(別冊No. 37A)、ある操作中の口腔内写真(別冊No. 37B)及び操作後に口腔外に取り出した装置の写真(別冊No. 37C)を別に示す。 この操作の目的はどれか。1つ選べ。

114A086の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

多数歯を支台とする長いブリッジでは、支台歯上で安定する装置を用いて顎間関係を記録します。

解説

長いブリッジで多数歯が形成されると、天然歯の咬合接触が減って通常の咬合採得材だけでは記録が不安定になることがあります。支台歯に適合するレジンコーピングを連結した装置を固定源として咬合採得材を介在させると、一定の顎位で上下顎の位置関係を記録できます。これを作業模型の咬合器装着に利用します。

写真は支台歯へ装置を装着して対合歯との関係を採っており、形成軸の平行性確認や精密印象、無歯顎のゴシックアーチ描記ではありません。

画像の確認

実画像では、多数の支台歯形成後に各支台へレジン製コーピングを装着し、口腔内で相互に連結した装置を上下顎間に介在させています。口腔外へ取り出した装置には対合歯の圧痕を記録した青色材料が付着しており、上下顎の位置関係を作業模型へ移す記録です。

選択肢の確認

a.平行性確認
誤り。平行性は形成時にサベイヤーや観察器具などで確認します。

b.顎間関係記録
正しい。支台歯上で装置を安定させ、対合歯との位置関係を記録しています。

c.咬合高径設定
誤り。残存歯で咬合高径は維持されており、新たに設定する操作ではありません。

d.精密印象採得
誤り。印象材で歯列・支台歯形態を陰型として採る操作ではありません。

e.ゴシックアーチ記録
誤り。下顎限界運動を描記する装置ではありません。

覚えるポイント

  • 多数支台歯のブリッジでは安定した顎間関係記録が重要です。
  • 支台歯に適合する連結コーピングを記録の支持に利用できます。
  • 顎間関係記録と精密印象を混同しません。

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