114A085|第114回 歯科医師国家試験 過去問
45歳の女性。上顎左側第二小臼歯欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。 診察の結果、ブリッジによる補綴治療を行うこととした。ブリッジ製作中のある過程の写真(別冊No. 36A)、完成したブリッジの作業用模型上の写真(別冊No. 36B)及び口腔内試適時の写真(別冊No. 36C)を別に示す。 レジン前装冠ブリッジと比較した本ブリッジの特徴はどれか。2つ選べ。

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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
金属を用いない審美ブリッジは光透過性に優れる一方、支台歯色を遮蔽しにくいため色調の影響を受けます。
解説
本ブリッジはレジン前装冠ブリッジのような金属フレームを用いないため、金属色や金属辺縁の露出がなく、光の透過・反射を利用して天然歯に近い審美性を得られます。一方、材料に透過性があるため、生活歯、変色歯、金属コアなど支台歯の色調が最終補綴装置の見え方に影響します。必要に応じて遮蔽性のある材料やセメントを選択します。
金属フレームより適応や連結部強度に制約があり、必要な材料厚を確保するため歯質削除量が少ないとはいえません。
画像の確認
実画像では、作業用模型上で光照射を伴う材料操作が行われ、完成した臼歯部3ユニットブリッジは金属色の見えない歯冠色を呈しています。口腔内試適時にも天然歯に近い色調と光沢を示しており、メタルフリー構造による審美性と透過性が読み取れます。
選択肢の確認
a.適応症が広い。
誤り。咬合力、支台歯間距離、連結部寸法などにより適応が制限されます。
b.審美性に優れる。
正しい。金属色がなく、天然歯に近い光学的性質を得られます。
c.連結部の強度が高い。
誤り。金属フレームに比べ、連結部の寸法と破折への配慮が必要です。
d.歯質の削除量が少ない。
誤り。材料強度と色調再現に必要な厚みを確保するため、削除量が少ないとは限りません。
e.支台歯の色調に影響を受ける。
正しい。材料の透過性により、支台歯やコアの色が最終色調へ反映されます。
覚えるポイント
- メタルフリー補綴は審美性に優れる一方、支台歯色の影響を受けます。
- 連結部には破折を防ぐ十分な断面積が必要です。
- 支台歯色、補綴材料、セメントを一体として色調設計します。
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