114C039|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

58歳の女性。前歯の色と形が気になることを主訴として来院した。20年前に上顎前歯部の治療を受けたが、上顎左側側切歯の金属色が気になっていたという。診察の結果、上顎前歯部の[③ 2 1|①②]ブリッジを製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 8A)、完成したブリッジ仮着時の口腔内写真(別冊No. 8B)及び仮着2週後にブリッジを外し、プラークを染め出した写真(別冊No. 8C)を別に示す。 適切な対応はどれか。1つ選べ。

114C039の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

ブリッジ仮着後の確認では、形態・適合・審美とともに、ポンティック基底面や連結部周囲を患者が清掃できるかを評価します。汚れの原因が清掃法の不足で、補綴装置の形態に明らかな異常がなければ、まず補助的清掃器具を指導します。

解説

ポンティック基底面のプラークはポンティック下フロス、フロススレッダー、適切な径の歯間ブラシなどで除去します。装置の再製作や基底面の削合は、清掃できない過圧迫や不良形態があるときに検討します。プラーク付着だけを理由に金属置換やサンドブラストで表面を粗造にすると、むしろ清掃性を低下させます。

画像の確認

実画像では、Aの初診時に金属色を伴う旧補綴装置があり、Bの新しいブリッジでは上顎前歯部の色調と歯冠形態が整えられています。Cでブリッジを外すと、ポンティック基底面を中心に染め出されたプラークが見られ、歯間ブラシやスーパーフロスの使用指導が必要です。

選択肢の確認

a.ブリッジを再製作する。
誤り。まず清掃手技を確立し、それでも管理できない形態不良がある場合に再製作を検討します。

b.ポンティック基底面を削合する。
誤り。画像から削合を要する過圧迫は示されず、不要な削合は形態と強度を損ないます。

c.補助的清掃器具の使用法を指導する。
正しい。ポンティック下に通せるフロスや歯間ブラシを実地で指導します。

d.ポンティック基底面を金属に置換する。
誤り。材料の置換では清掃方法の不足を解決できません。

e.ポンティック基底面にサンドブラスト処理を行う。
誤り。表面を粗造にするとプラーク付着が増えるため、基底面は滑沢で研磨された状態が望まれます。

覚えるポイント

  • ポンティック下のプラークには、補助的清掃器具の指導が第一選択です。
  • ポンティック基底面は清掃可能な形態と滑沢な表面にします。

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