114C040|第114回 歯科医師国家試験 過去問
45歳の女性。下顎右側側切歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。診断をした結果、遠心隣接面の不適合修復物を除去し、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)、エックス線画像(別冊No. 9B)、窩洞形成中の写真(別冊No. 9C)及び修復後の窩縁形態の模式図(別冊No. 9D)を別に示す。 唇側に付与する窩縁形態で適切なのはどれか。2つ選べ。

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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
前歯隣接面のコンポジットレジン修復で、唇側の窩縁がエナメル質にある場合はベベルを付与します。エナメル小柱の断面を広く露出してエッチングと接着の効果を高め、光学的な移行をなだらかにします。
解説
ベベルによりエナメル質の被着面積が増え、レジンタグが得られやすくなります。また、修復物辺縁が広い範囲で薄く移行するため、色調の境界が目立ちにくくなります。ただし、象牙質にまで過剰にベベルを広げず、咬合力が直接加わる部位や根面ではバットジョイントなどを選びます。
画像の確認
実画像では、Aに下顎右側側切歯遠心の不適合修復物、Bに隣接面のエックス線透過像、Cに唇側へ開放した窩洞が示されています。Dのアは直線的なベベル、イは凹面状のラウンドベベルを示し、どちらも唇側エナメル質窩縁に適した形態です。
選択肢の確認
a.ア
正しい。唇側エナメル質窩縁に付与する直線的なベベルです。
b.イ
正しい。窩縁を丸く移行させるラウンドベベルで、接着と審美的移行に有利です。
c.ウ
誤り。段差のあるショルダー様形態で、唇側エナメル質の接着面積を広げる形態ではありません。
d.エ
誤り。90度のバットジョイントで、本問の唇側エナメル質窩縁に求めるベベルではありません。
e.オ
誤り。充填材が窩縁外側へ凸状に突出する形態で、適切な窩縁形態ではありません。
覚えるポイント
- 前歯唇側エナメル質窩縁にはベベルを付与します。
- ベベルは接着面積と審美的な色調移行を改善します。
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