114C043|第114回 歯科医師国家試験 過去問
口蓋部の腫脹を主訴として来院した患者の初診時の口腔内写真(別冊No. 12A)とCT(別冊No. 12B)を別に示す。 CT値が病変内部と最も近いのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
CT値は組織によるエックス線吸収の違いを数値化したもので、空気、脂肪、水、軟組織、骨の順に高くなります。病変内部が均一な軟組織濃度を示す場合、選択肢では筋のCT値が最も近くなります。
解説
CT値は水をおよそ0 HU、空気を約-1,000 HUとし、脂肪は水より低値、筋などの軟組織は水よりやや高値、皮質骨は大きな正の値を示します。本問の病変は液体を主体とする低吸収域ではなく、充実性軟組織として描出されています。造影の有無や撮影条件でも値は変わるため、絶対値だけでなく同一画像内の既知組織と比較します。
画像の確認
実画像では、口蓋に境界明瞭で表面平滑な半球状の腫脹がみられ、CTでは口蓋部に充実性の軟組織濃度を示す病変が確認できます。内部は空気や脂肪ほど低吸収ではなく、皮質骨ほど高吸収でもなく、周囲の筋に近い濃度です。
選択肢の確認
a.筋
正しい。筋は代表的な軟組織濃度で、病変内部のCT値に最も近い組織です。
b.水
誤り。水は0 HU付近で、充実性軟組織より低い値を示します。
c.空気
誤り。空気は著しい低吸収で黒く描出され、本病変の濃度と大きく異なります。
d.脂肪
誤り。脂肪は負のCT値を示し、筋より低吸収です。
e.皮質骨
誤り。皮質骨は高い正のCT値を示し、白く描出されます。
覚えるポイント
- CT値は「空気<脂肪<水<筋などの軟組織<骨」の順で覚えます。
- 病変内部の濃度は、同じ画像内の筋、脂肪、水、骨と比較します。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。