114C044|第114回 歯科医師国家試験 過去問
血管腫の患者にIVR治療を行うこととした。初診時の口腔外写真(別冊No. 13A)、口腔内写真(別冊No. 13B)及び術前の選択的血管造影像(別冊No. 13C)を別に示す。 栄養血管はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
血管腫のIVRでは、選択的血管造影で病変を濃染する栄養血管を同定します。下唇から口角、頰部に分布する病変で、下顎骨下縁を回って顔面を上行する血管が描出される場合は顔面動脈です。
解説
顔面動脈は外頸動脈から分岐し、顎下腺付近を経て咬筋前縁で下顎骨下縁を回り、口角や鼻翼方向へ上行します。上下唇動脈などを分枝するため、口唇・口角部の血管性病変の栄養血管となり得ます。IVRでは病変の血流と吻合を確認し、正常組織や脳循環への塞栓を避けながら治療します。
画像の確認
実画像では、下唇から口角周囲に青紫色の膨隆性病変があり、口腔内にも血管性病変を示す色調変化が確認できます。選択的血管造影像では下顎下縁付近から顔面を蛇行しながら上行して病変を濃染する枝が描出され、顔面動脈の走行に一致します。
選択肢の確認
a.顎動脈
誤り。深部顔面、鼻腔、硬膜、歯などへ多数の枝を出しますが、画像の表在性上行枝の走行とは異なります。
b.舌動脈
誤り。主に舌、口底へ分布し、下顎下縁から顔面を上行する走行ではありません。
c.顔面動脈
正しい。口唇枝を出し、画像で病変へ流入する血管の走行と一致します。
d.上行咽頭動脈
誤り。咽頭壁などへ向かう細い深部枝で、口唇の主な栄養血管ではありません。
e.上甲状腺動脈
誤り。甲状腺上極や喉頭周囲へ分布し、本病変の部位と走行に合いません。
覚えるポイント
- 顔面動脈は咬筋前縁で下顎骨下縁を回り、口角・鼻翼方向へ上行します。
- 血管造影では病変濃染だけでなく、血管の起始と走行から栄養血管を同定します。
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