114D022|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

放射線の細胞致死効果における修飾因子はどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・d・e

正答

a、d、e

この問題のポイント

放射線の細胞致死効果を変化させる代表因子は、酸素効果、細胞周期による感受性差、線質による生物学的効果比です。

解説

同じ吸収線量でも、生物学的効果は照射条件や細胞の状態によって変化します。酸素は放射線で生じたDNA損傷を固定して修復しにくくするため、酸素存在下では低酸素下より細胞致死効果が大きくなります。また、細胞周期では一般にM期とG2期の感受性が高く、S期後半は抵抗性を示します。

放射線の線質が異なれば、同じ吸収線量で生じる生物効果も異なります。基準放射線に対する効果の比がRBE〈生物学的効果比〉で、LETの高い放射線ほど一般にRBEが高くなります。DNA損傷とアポトーシスは細胞死に至る損傷・反応そのものであり、本問でいう外的・生物学的な修飾因子とは区別します。

選択肢の確認

a.酸素
正しい。
酸素効果により放射線損傷が固定され、細胞致死効果が増強します。

b.DNA損傷
誤り。
放射線による主要な標的損傷であり、効果を変える修飾因子というより細胞死の原因です。

c.アポトーシス
誤り。
損傷を受けた細胞が死に至る様式の一つで、修飾因子ではありません。

d.細胞分裂周期
正しい。
細胞周期の時期により放射線感受性が異なり、M期・G2期で高くなります。

e.生物学的効果比
正しい。
線質による生物効果の違いを表し、同じ吸収線量での細胞致死効果を左右します。

覚えるポイント

  • 酸素は損傷を固定し、放射線感受性を高めます。
  • 感受性はM期・G2期で高く、S期後半で低いのが基本です。
  • RBEは基準放射線と比較した同一効果に必要な線量の比です。

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