114D021|第114回 歯科医師国家試験 過去問
矯正装置の模式図を示す。 矢印で示すものの作用によって減少するのはどれか。2つ選べ。

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正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
図の顎間ゴムは上顎臼歯部から下顎前歯部へ走るⅢ級ゴムで、下顎を後下方へ回転させるため、下顎の前方位を示す顔面角とSNP角が減少します。
解説
Ⅲ級顎間ゴムは、上顎臼歯部と下顎前歯部の間に装着します。歯列には上顎を前方、下顎を後方へ動かす力が加わると同時に、垂直成分によって臼歯・前歯が挺出し、下顎が時計回り、すなわち後下方へ回転しやすくなります。
下顎が後方へ回転すると、下顎の前方突出度を表す顔面角と、SN平面に対するPogonionの前後的位置を表すSNP角は小さくなります。一方、下顎下縁平面が開大するためFMAとY軸角は増加方向です。下顎角は下顎骨そのものの形態角で、顎間ゴムの短期的作用によって直接小さくなる指標ではありません。
画像の確認
実画像では、上顎臼歯部のフックから下顎前歯部のフックへ斜め前下方に走る顎間ゴムが描かれ、矢印はそのゴムを示しています。この配置はⅢ級顎間ゴムであり、下顎歯列への後方力と下顎の時計回り回転を生じさせる方向です。
選択肢の確認
a.FMA
誤り。
下顎が時計回りに回転すると、FH平面と下顎下縁平面のなすFMAは増加します。
b.下顎角
誤り。
下顎枝後縁と下顎下縁がなす骨形態の角で、図の力により直接減少する指標ではありません。
c.顔面角
正しい。
下顎の後方回転によりPogonionが後方へ移動し、顔面角は減少します。
d.Y軸角
誤り。
下顎が後下方へ回転するため、成長方向を表すY軸角は増加します。
e.SNP角
正しい。
SN平面に対するPogonionの前方位が弱くなり、SNP角は減少します。
覚えるポイント
- 上顎臼歯から下顎前歯へ掛けるのはⅢ級顎間ゴムです。
- 下顎の時計回り回転で顔面角とSNP角は減少します。
- 同じ回転でFMAとY軸角は増加方向になります。
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