115A004第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

誤嚥性肺炎のリスクが高い車椅子生活患者に対する口腔清掃時の体位で適切なの はどれか。 1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

誤嚥リスクの高い患者の口腔清掃では、洗浄水、唾液、剝離した汚れを咽頭へ流入させない体位を選ぶことが重要です。

解説

車椅子上で口腔清掃を行う場合は、体幹を安定させた座位とし、頭部を軽く前傾させるのが基本です。前傾により口腔内容物が口の外へ排出されやすくなり、咽頭方向へ流れ込む危険を減らせます。

吸引装置、少量の水、ガーゼなどを活用し、口腔内に液体をためないことも重要です。患者の嚥下機能や麻痺の有無によっては個別の姿勢調整が必要ですが、頸部後屈は避けます。

医療安全上のポイント
車椅子のブレーキ、足底の接地、体幹と頭部の支持を確認し、むせ、湿性嗄声、呼吸状態の変化があれば中止します。

選択肢の確認

a.右側臥位
この条件での第一選択ではありません。
側臥位はベッド上で排液を促す場合などに用いることがありますが、車椅子生活患者の標準的な口腔清掃体位として左右いずれかを一律に選ぶものではありません。

b.左側臥位
この条件での第一選択ではありません。
右側臥位と同じく、患者の状態に応じて側臥位を選ぶことはありますが、車椅子上で安定した座位を保てる患者に対する代表的な体位ではありません。

c.セミファウラー位
状況によって用いますが、最も適切ではありません。
ベッド上で上体を起こす際には有用です。しかし、車椅子で安定した座位が可能な患者では、さらに頭部を前傾させて排液しやすくすることが適切です。

d.頭部を後傾させた座位
誤り。
頭部を後傾すると口腔内の水分や汚れが咽頭側へ流れやすくなり、誤嚥リスクを高めます。

e.頭部を前傾させた座位
正答。最も適切です。
安定した座位で頭部を前傾させると、口腔内容物を前方へ排出しやすくなり、誤嚥の危険を減らせます。

覚えるポイント

  • 誤嚥リスクが高い口腔清掃では座位または適切な上体挙上+頭部前傾を意識します。
  • 頸部後屈は咽頭への流入を助長するため避けます
  • 水分を少なくし、必要に応じて吸引しながら清掃します。

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