115A005|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
外力により塑性変形を起こさず破壊に至る性質はどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
材料の力学的性質では、剛性、靱性、脆性、弾性、展性を区別することが重要です。
解説
脆性とは、外力を受けた材料がほとんど塑性変形を示さないまま破壊する性質です。ガラスや一部のセラミックスが代表的で、変形して警告を示す前に急に破壊することがあります。
塑性変形とは、荷重を除いても元に戻らない永久変形です。脆性材料では、弾性変形の範囲を超えると大きく塑性変形せずに破断へ進みます。
ひっかけポイント
「硬い」「変形しにくい」「壊れにくい」は同じ意味ではありません。剛性、硬さ、強度、靱性、脆性を分けて覚えます。
選択肢の確認
a.剛 性
誤り。
剛性は、外力を受けたときの弾性変形のしにくさです。一般に弾性率が大きいほど剛性が高くなりますが、塑性変形せずに破壊する性質そのものではありません。
b.靱 性
誤り。
靱性は、材料が破壊するまでに吸収できるエネルギーの大きさです。靱性が高い材料は、変形しながら破壊に耐えやすい性質をもちます。
c.脆 性
正しい。
脆性は、塑性変形をほとんど起こさずに破壊へ至る性質です。
d.弾 性
誤り。
弾性は、外力によって変形しても、荷重を除くと元の形に戻る性質です。破壊様式を直接表す用語ではありません。
e.展 性
誤り。
展性は、圧縮力などを受けた材料が破壊せずに薄く広がる塑性変形能です。金属材料でみられる性質で、脆性とは反対方向の性質です。
覚えるポイント
- 脆性は塑性変形が少ないまま破壊する性質です。
- 靱性は破壊までにエネルギーを吸収する能力です。
- 剛性は弾性変形のしにくさ、弾性は荷重除去後に元へ戻る性質です。