115A006|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
Mikulicz 病の唾液腺でみられる特徴的な病理組織所見はどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
Mikulicz 病を、現在の概念であるIgG4関連涙腺・唾液腺炎と結びつけて理解することが重要です。
解説
Mikulicz 病では、涙腺や唾液腺が両側性・対称性に腫脹し、病変組織にはリンパ球と形質細胞が密に浸潤します。特にIgG4陽性形質細胞の増加が特徴です。
現在はIgG4関連疾患の一病型として扱われます。組織ではリンパ形質細胞浸潤に加えて線維化を伴うことがありますが、選択肢の中で特徴的な所見は形質細胞浸潤です。
鑑別のポイント
Sjögren症候群でも涙腺・唾液腺障害を生じますが、Mikulicz 病ではIgG4陽性形質細胞浸潤や血清IgG4高値が重要です。
選択肢の確認
a.壊 死
誤り。
壊死はMikulicz 病の代表的な病理組織所見ではありません。壊死性炎症や悪性腫瘍など、別の病態を考える所見です。
b.脂肪化
誤り。
慢性的な腺萎縮などで脂肪組織が目立つことはありますが、Mikulicz 病を特徴づける所見ではありません。
c.石灰化
誤り。
石灰化や唾石は唾石症などで問題になります。Mikulicz 病の特徴的所見ではありません。
d.膿瘍形成
誤り。
膿瘍形成は好中球を主体とする化膿性細菌感染でみられます。Mikulicz 病はそのような化膿性炎症ではありません。
e.形質細胞浸潤
正しい。
唾液腺組織にはリンパ球と形質細胞が浸潤し、特にIgG4陽性形質細胞の増加が特徴です。
覚えるポイント
- Mikulicz 病はIgG4関連涙腺・唾液腺炎として理解します。
- 病理の中心はリンパ形質細胞浸潤です。
- 選択肢では形質細胞浸潤を選びます。