115A033|第115回 歯科医師国家試験 過去問
66 歳の男性。上顎両側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。診察 の結果、上顎部分床義歯を製作することとした。義歯製作中のある過程の写真 (別 冊No. 7A と下顎歯列模型の写真 (別冊No. 7B を別に示す。 次回来院時に確認するのはどれか。 2つ選べ。

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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
部分床義歯の製作過程を判定し、次回来院時のろう義歯試適で確認する項目を選びます。
解説
ろう義歯試適では、人工歯を排列した状態で口腔内へ試適し、完成前に修正できる項目を確認します。咬頭嵌合位や偏心運動時の咬合接触、顎間関係、人工歯排列、発音、審美性などが対象です。
また、義歯床の外形が頰小帯、上唇小帯、翼突下顎ヒダなどの可動組織を妨げないか、必要な支持範囲を覆っているかを確認するため、義歯床縁の位置も評価します。
咬合力や咀嚼能力は、完成義歯を装着して患者が実際に使用できる状態になってから評価する機能的指標です。
画像の確認
実画像では、上顎部分床義歯が人工歯排列を伴う試適段階で模型上に置かれ、対合する下顎模型の咬合面も示されている。この段階で画像上確認できる対象は人工歯の咬合接触と床辺縁の広がりであり、咬合関係と床縁形態を確認するという正答を支える。
選択肢の確認
a.咬合力
誤り。
咬合力は完成義歯装着後の機能評価として測定します。ろう義歯の試適段階では、義歯が未完成であり適切に評価できません。
b.咬合接触
正しい。
試適時に咬頭嵌合位での接触、早期接触、偏心運動時の干渉などを確認し、必要に応じて人工歯排列を修正します。
c.咀嚼能力
誤り。
咀嚼能力は実際に食物や検査材料を咀嚼して評価するため、完成義歯の装着後に行います。試適段階で確認する項目ではありません。
d.口唇の豊隆度
誤り。
前歯部人工歯や前歯部床翼を新たに設定する症例では確認しますが、本症例は上顎両側臼歯部欠損で前歯が残存しています。次回来院時の主要確認項目ではありません。
e.義歯床縁の位置
正しい。
義歯床が必要な支持領域を覆い、小帯や可動粘膜の運動を妨げない位置にあるかを試適時に確認します。
覚えるポイント
- ろう義歯試適では咬合、人工歯排列、審美、発音、床外形を確認します。
- 咬合力・咀嚼能力は完成義歯装着後に評価します。
- 欠損部位により、審美確認の重要度は異なります。