115A076|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
骨格性Ⅱ級を示すのはどれか。 1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
骨格性Ⅱ級は、上顎に対して下顎が後方に位置する骨格関係です。各先天異常・症候群が上顎劣成長と下顎劣成長のどちらを起こしやすいかを整理します。
解説
Robinシークエンスは、下顎の発育不全による小下顎症・下顎後退を基盤とし、舌根沈下や気道狭窄、しばしば口蓋裂を伴います。下顎が上顎に対して後方に位置するため、骨格性Ⅱ級を示しやすくなります。
一方、唇顎口蓋裂、Apert症候群、Crouzon症候群では、上顎や中顔面の劣成長が問題となり、相対的に下顎が前方にみえる骨格性Ⅲ級傾向を示すことがあります。
鑑別のポイント
骨格性Ⅱ級は下顎後退、骨格性Ⅲ級は上顎劣成長または下顎前突を考えます。症候群名だけでなく、どの顎骨の成長が障害されるかを確認します。
選択肢の確認
a.唇顎口蓋裂
誤り。
術後瘢痕や成長障害により上顎劣成長を生じることがあり、骨格性Ⅲ級傾向を示しやすい疾患です。
b.Apert 症候群
誤り。
頭蓋縫合早期癒合と中顔面低形成を伴います。上顎劣成長のため、骨格性Ⅲ級傾向となりやすいです。
c.Crouzon 症候群
誤り。
頭蓋縫合早期癒合に伴う中顔面低形成が特徴で、相対的な下顎前突により骨格性Ⅲ級傾向を示します。
d.Robin シークエンス
正しい。
小下顎症・下顎後退が中心で、上顎に対して下顎が後方に位置するため骨格性Ⅱ級を示します。
e.Beckwith-Wiedemann 症候群
誤り。
過成長、巨舌、臍部異常などが特徴です。巨舌に伴う開咬や下顎前方成長への影響はあり得ますが、典型的な骨格性Ⅱ級を示す疾患ではありません。
覚えるポイント
- Robinシークエンスは小下顎症・舌根沈下・気道狭窄を特徴とします。
- Apert症候群とCrouzon症候群は中顔面低形成により骨格性Ⅲ級傾向です。
- 骨格性Ⅱ級は下顎後退、骨格性Ⅲ級は上顎劣成長または下顎前突で考えます。