115B073|第115回 歯科医師国家試験 過去問
ある装置の写真 (別冊No. 33 )を別に示す。 両側シース挿入時における大臼歯の移動様式の組合せで正しいのはどれか。 1つ 選べ。 右 側 左 側 右a 近心移回転 近心移動 b 遠心回転 -遠心移動 c 近心移動 近心回転 d 遠心移動 遠心回転 e 遠心移動 近心移動

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
矯正装置を両側のシースへ挿入したときに生じる力とモーメントを読み取り、左右大臼歯の移動様式を判定します。本問では、右側が遠心回転、左側が遠心移動となります。
解説
矯正装置による歯の移動は、力が歯の抵抗中心を通るか、そこから外れて作用するかで変わります。
- 抵抗中心付近を通る力では、歯体移動が生じやすくなります。
- 抵抗中心から離れた位置へ力が加わると、回転モーメントが生じます。
写真の装置では、両側をシースへ挿入した際のワイヤーの弾性復元力と左右の形態差によって、右側大臼歯には遠心方向の回転モーメントが、左側大臼歯には遠心方向の移動力が作用します。
画像の確認
実画像では、左右大臼歯バンド間を結ぶ非対称なワイヤー装置が、右側のみ、左側のみ、両側のシースへ挿入した三状態で示されている。右側挿入時には大臼歯に回転モーメントを与える斜めの変位が目立ち、左側ではワイヤーが遠心方向へ押す配置となる。両側挿入時の作用を右の遠心回転・左の遠心移動とするbを支える。
選択肢の確認
a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
問題本文のaは「右側:近心回転、左側:近心移動」の組合せです。両側とも力の方向が正答条件と反対です。
b.選択肢b(問題画像参照)
正しい。
問題本文のbは「右側:遠心回転、左側:遠心移動」の組合せです。装置挿入時の力系と一致します。
c.選択肢c(問題画像参照)
誤り。
問題本文のcは「右側:近心移動、左側:近心回転」の組合せです。左右とも近心方向であり、装置の作用と一致しません。
d.選択肢d(問題画像参照)
誤り。
問題本文のdは「右側:遠心移動、左側:遠心回転」の組合せです。遠心方向という点は共通しますが、左右の移動様式が逆です。
e.選択肢e(問題画像参照)
誤り。
問題本文のeは「右側:遠心移動、左側:近心移動」の組合せです。左側の移動方向が正答条件と一致しません。
覚えるポイント
- 歯体移動と回転は、力の作用線と抵抗中心の位置関係で決まります。
- 左右非対称なワイヤー形態では、左右で異なる移動様式が生じます。
- 図問題では、移動方向と移動様式を別々に判定します。