115B072|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
流涎がみられるのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
流涎は、唾液分泌量の増加だけでなく、口唇閉鎖不全、嚥下回数の減少、口腔内唾液の処理障害によっても生じます。Parkinson 病と顎関節前方脱臼が代表です。
解説
Parkinson 病では、嚥下運動の開始が遅れ、無意識の嚥下回数が減少します。前傾姿勢や口唇閉鎖機能の低下も加わり、唾液を十分に飲み込めず口外へ流出します。唾液腺の分泌が必ずしも増えているわけではありません。
顎関節前方脱臼では、下顎頭が関節結節前方へ移動して口を閉じられなくなります。口唇閉鎖ができず、嚥下もしにくいため、唾液が口外へ流れます。
一方、AIDS、腎不全、流行性耳下腺炎では口腔乾燥や唾液腺機能低下が問題になることがあり、流涎の代表的原因ではありません。
選択肢の確認
a.AIDS
誤り。
HIV感染では薬剤、日和見感染、唾液腺病変などにより口腔乾燥を生じることがあります。流涎の代表的原因ではありません。
b.腎不全
誤り。
腎不全患者では水分制限、薬剤、透析などの影響で口腔乾燥を訴えることがあります。流涎を起こす代表的疾患ではありません。
c.Parkinson 病
正しい。
嚥下回数の減少、口唇閉鎖不全、姿勢異常などにより、唾液を処理できず流涎が生じます。
d.顎関節前方脱臼
正しい。
閉口不能となるため口唇を閉じられず、唾液が口外へ流出します。
e.流行性耳下腺炎
誤り。
耳下腺の疼痛性腫脹を生じますが、流涎の代表的原因ではありません。咀嚼時痛や唾液分泌低下を伴うことがあります。
覚えるポイント
- 流涎は、唾液の過剰分泌より処理・嚥下障害で起こることが多くあります。
- Parkinson 病では自発嚥下回数が減少します。
- 顎関節前方脱臼では閉口不能と流涎がみられます。