115B079|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
無歯顎様顔貌の特徴はどれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: a・d・e
正答
a、d、e
この問題のポイント
無歯顎では歯と歯槽骨の支持が失われ、咬合高径が低下します。その結果、口角の下垂、下顔面高の短縮、オトガイ部の突出がみられます。
解説
歯を失うと、歯槽骨が吸収し、口唇や頰を内側から支える構造が減少します。上下顎の顎間距離も短くなり、下顎が前上方へ回転しやすくなります。
この変化により、口角が下がり、口周囲にしわが増えます。鼻下点からオトガイまでの下顔面高は短縮します。さらに、下顎が相対的に前方へ位置し、オトガイ部が突出してみえる無歯顎様顔貌を呈します。
人中は平坦化・不明瞭となり、鼻唇溝やオトガイ唇溝はむしろ深く目立つ傾向があります。
選択肢の確認
a.口角の下垂
正しい。
口唇・頰の支持低下と咬合高径の低下により、口角が下方へ垂れやすくなります。
b.人中の明瞭化
誤り。
上唇の支持が失われるため、人中は平坦化して不明瞭になりやすくなります。
c.鼻唇溝の消失
誤り。
口唇支持の低下としわの増加により、鼻唇溝は消失するのではなく深く目立つ傾向があります。
d.下顔面高の短縮
正しい。
咬合高径が低下し、鼻下部からオトガイ部までの垂直距離が短くなります。
e.オトガイ部の突出
正しい。
下顎が前上方へ回転し、上顎の支持低下も加わるため、オトガイが相対的に突出してみえます。
覚えるポイント
- 無歯顎様顔貌の基本は咬合高径の低下です。
- 口角下垂、下顔面高短縮、オトガイ突出を覚えます。
- 人中は不明瞭となり、鼻唇溝は深くなります。