115B078|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
顎関節症の誘因となるのはどれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
顎関節症は多因子性ですが、顎関節や咀嚼筋へ過大・持続的な負荷を加える生活習慣や行動が誘因となります。頰 杖、過開口、ブラキシズムが代表です。
解説
頰 杖では、一側の下顎骨へ持続的な外力が加わり、顎関節や咀嚼筋に左右差のある負担が生じます。
過開口は、あくび、長時間の歯科治療、大きな食物の摂取などで生じます。関節包、靱帯、関節円板後部組織を伸展・損傷し、疼痛や関節雑音の契機となります。
ブラキシズムでは、覚醒時または睡眠時に歯をくいしばる・すり合わせることで、咀嚼筋と顎関節へ反復負荷が加わります。
顎関節症は単一原因で決まるものではありません。心理社会的因子、外傷、咬合、姿勢などが複合して発症・増悪します。
選択肢の確認
a.喫 煙
誤り。
喫煙は全身・歯周組織へ多くの悪影響を与えますが、顎関節症の代表的な直接誘因として扱いません。
b.頰 杖
正しい。
下顎へ持続的な側方力が加わり、顎関節や咀嚼筋に非対称な負荷を与えます。
c.過開口
正しい。
関節包や靱帯、関節円板周囲組織を過度に伸展させ、顎関節痛や運動障害を誘発することがあります。
d.口呼吸
誤り。
口呼吸は口腔乾燥や顎顔面成長への影響と関連しますが、成人の顎関節症の代表的誘因ではありません。
e.ブラキシズム
正しい。
歯ぎしり・くいしばりによる持続的または反復的な負荷が、咀嚼筋痛や顎関節症状を誘発・増悪します。
覚えるポイント
- 顎関節症の誘因は、過大な力、反復負荷、持続的な偏位で考えます。
- 頰杖は左右非対称の外力、ブラキシズムは反復的な筋・関節負荷です。
- 日常生活指導では、過開口とくいしばりの回避を説明します。