115B077|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
細胞質がH-E 染色で好酸性を示すのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
H-E染色で細胞質が好酸性に染まる代表は、ミトコンドリアが豊富なオンコサイトと、角化した無核細胞である**幻影細胞〈ghost cell〉**です。
解説
H-E染色では、エオジンが細胞質タンパク質などへ結合し、好酸性構造を赤色から桃色に染めます。
オンコサイトは大型で顆粒状の好酸性細胞質をもちます。細胞質内に多数のミトコンドリアが蓄積しているためです。唾液腺のオンコサイトーマやWarthin腫瘍などでみられます。
幻影細胞は、核を失いながら細胞の輪郭が残る角化細胞です。細胞質は強い好酸性を示し、石灰化を伴うことがあります。石灰化歯原性嚢胞などで重要です。
泡沫細胞は脂質による空胞が多く淡明にみえ、粘液産生細胞も粘液のため淡明または空胞状にみえます。
選択肢の確認
a.泡沫細胞
誤り。
細胞質内に脂質を含む多数の空胞があり、H-E染色では泡沫状・淡明にみえます。
b.母斑細胞
誤り。
母斑細胞は類円形の細胞として胞巣状にみられますが、細胞質が強く好酸性を示すことが代表的特徴ではありません。
c.オンコサイト
正しい。
多数のミトコンドリアを含むため、細胞質は豊富で顆粒状の強い好酸性を示します。
d.粘液産生細胞
誤り。
粘液は通常のH-E染色で淡く染まり、細胞質は明るい泡沫状・空胞状にみえます。
e.幻影細胞〈ghost cell〉
正しい。
核が消失し、輪郭を残した角化細胞で、細胞質は均質な好酸性を示します。
覚えるポイント
- オンコサイトの好酸性顆粒は多数のミトコンドリアによります。
- 幻影細胞は無核で好酸性の角化細胞です。
- 泡沫細胞と粘液細胞は淡明にみえることが多くあります。