115C048|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
口臭の減弱効果を有するのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
口臭の主な原因物質である揮発性硫黄化合物を化学的に不活化・吸着する成分を選びます。塩化亜鉛と銅クロロフィリンナトリウムには口臭減弱作用があります。
解説
口腔由来の口臭では、舌苔や歯周ポケット内の嫌気性細菌が含硫アミノ酸を分解し、硫化水素、メチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物を産生します。
塩化亜鉛の亜鉛イオンは硫黄化合物と結合し、揮発しにくい形へ変えることで臭気を減弱します。
銅クロロフィリンナトリウムは消臭成分として用いられ、臭気物質の吸着・不活化などにより口臭を抑えます。
ただし、洗口剤や歯磨剤だけでは原因治療になりません。舌苔、歯周炎、口腔乾燥、不適合補綴装置などの原因を診断し、舌清掃や歯周治療を行うことが基本です。
選択肢の確認
a.塩化亜鉛
正しい。
亜鉛イオンが揮発性硫黄化合物と結合し、臭気を低下させます。口臭抑制成分として歯磨剤や洗口剤に配合されます。
b.硝酸カリウム
誤り。
硝酸カリウムは象牙質知覚過敏症に対し、神経の興奮性を低下させる目的で用いられます。代表的な口臭抑制成分ではありません。
c.乳酸アルミニウム
誤り。
収れん作用や歯肉炎症の軽減などを目的に用いられることがありますが、本問で問う代表的な口臭減弱成分ではありません。
d.ピロリン酸ナトリウム
誤り。
歯石形成を抑える目的で歯磨剤に配合される成分です。揮発性硫黄化合物を直接不活化する代表的消臭成分ではありません。
e.銅クロロフィリンナトリウム
正しい。
消臭作用を有し、口臭を減弱する目的で配合されます。
覚えるポイント
- 口腔由来口臭の中心は揮発性硫黄化合物です。
- 塩化亜鉛は硫黄化合物を不揮発化します。
- 口臭治療では舌苔や歯周炎などの原因除去が基本です。