115C067|第115回 歯科医師国家試験 過去問
悪性リンパ腫に対して行われるのはどれか。 3つ選べ。
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
悪性リンパ腫はリンパ球系細胞の全身性腫瘍です。病型と病期に応じて、化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植を用います。
解説
悪性リンパ腫は、Hodgkinリンパ腫と非Hodgkinリンパ腫に大別され、さらに細胞系列や分子学的特徴によって多数の病型に分類されます。治療は病型、病期、年齢、全身状態などに応じて選択します。
化学療法は、多くの悪性リンパ腫で治療の中心となります。複数の抗腫瘍薬や分子標的薬を組み合わせ、全身に存在する腫瘍細胞を治療します。
放射線療法は放射線感受性の高いリンパ腫に有効で、限局病変や残存病変、症状緩和などに用います。
造血幹細胞移植は、再発・難治性や高リスクの症例で、高用量化学療法後の造血回復を目的として行われることがあります。
頸部リンパ節に病変があっても、扁平上皮癌の頸部リンパ節転移のように頸部郭清術を標準治療として行うわけではありません。診断のためには生検が重要です。
歯科国試ではここを押さえる
悪性リンパ腫は局所のリンパ節だけを切除する病気ではなく、全身性疾患として治療します。
選択肢の確認
a.化学療法
正しい。
多くの悪性リンパ腫で中心となる全身治療です。病型に応じて抗体薬や分子標的薬を併用することもあります。
b.頸部郭清術
誤り。
頸部郭清術は、主に頭頸部扁平上皮癌の頸部リンパ節転移などに行います。悪性リンパ腫は全身性腫瘍であり、頸部郭清術は標準的治療ではありません。
c.放射線療法
正しい。
リンパ腫は一般に放射線感受性が高く、限局期病変や残存病変などに放射線療法を行います。
d.高気圧酸素療法
誤り。
放射線性顎骨壊死や一部の難治性創傷などで補助的に用いられることがありますが、悪性リンパ腫に対する抗腫瘍治療ではありません。
e.造血幹細胞移植
正しい。
再発・難治性リンパ腫などで、高用量化学療法と組み合わせて自家または同種造血幹細胞移植を行うことがあります。
覚えるポイント
- 悪性リンパ腫の治療は全身療法が中心です。
- 化学療法と放射線療法は病型・病期に応じて選択します。
- 再発・難治例では造血幹細胞移植を検討します。