115D062第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

72 歳の女性。上顎右側第一小臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察 と検査の結果、 4にクラウンを新製することとした。支台歯形成後の写真 (別冊 No. 19A と製作過程の画像 (別冊No. 19B、C を別に示す。 C の過程で調整できるのはどれか。 2つ選べ。

115D062の問題画像
2つ選択
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

CAD/CAMによるクラウン製作で、支台歯形成時に決まる項目と、バーチャルクラウン設計時に調整できる項目を区別します。

解説

画像Aは支台歯形成後、Bは光学印象から得たデジタル模型上でマージンを設定する過程、Cはバーチャルクラウンを設計する過程です。Cではクラウン外形のカントゥアと、クラウン内面と支台歯の間に設けるセメントスペースをソフトウェア上で調整できます。

テーパー、クリアランス、支台歯隅角の丸みは、画像Aの支台歯形成によって実体として決まります。設計画面で確認はできても、クラウン形態の編集だけで支台歯そのものを変えることはできません。

画像の確認

実画像では、形成済み支台歯、デジタル模型上の緑色マージン線、灰色のバーチャルクラウン外形を順に確認できる。設計画面で変更できる歯冠カントゥアとクラウン内面のセメントスペースを選ぶ正答b、eが、この工程区分に合う。

選択肢の確認

a.テーパー
誤り。
軸面テーパーは支台歯形成時にバーの方向で決まります。Cのクラウン設計過程で支台歯のテーパーを変更することはできません。

b.カントゥア
正しい。
クラウンの豊隆や歯冠外形は、隣接歯との接触、清掃性、歯肉との関係を見ながら設計ソフト上で調整できます。

c.クリアランス
誤り。
対合歯とのクリアランスは咬合面削除量によって形成時に確保します。設計過程でクラウンを薄くすることはできますが、支台歯と対合歯の物理的距離は変えられません。

d.支台歯隅角の丸み
誤り。
支台歯隅角の丸みは切削器具で形成する項目です。設計画面で修復物内面を処理しても、鋭い支台歯隅角そのものは修正できません。

e.セメントスペース
正しい。
クラウン内面と支台歯の間隙量はCADソフトの設定値として調整でき、修復物の適合や装着時のセメント排出に関与します。

覚えるポイント

  • テーパー、クリアランス、隅角の丸みは支台歯形成で決まります。
  • カントゥアとセメントスペースはCAD設計時に調整できます。
  • デジタル設計で確認できることと、実体を変更できることを区別します。

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