116A003|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
感染制御チーム〈ICT〉の役割はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
ICTは院内感染を横断的に監視し、感染予防策を改善する実働チームです。個々の現場作業そのものと、組織的な監視・助言を区別します。
解説
**感染制御チーム〈ICT〉**は、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などが連携し、院内感染の監視、感染対策の教育、ラウンド、アウトブレイク対応、抗菌薬使用状況の把握などを行います。
抗菌薬の適正使用は耐性菌対策に直結するため、使用量や使用状況の把握はICTの重要な役割です。実際の滅菌、廃棄、ワクチン接種を日常業務として直接行う部署とは役割が異なります。
感染対策上のポイント
ICTは「自らすべての感染対策作業を行うチーム」ではなく、施設全体を監視し、標準化し、改善を促すチームです。
選択肢の確認
a.器具の滅菌業務
誤り。
器具の洗浄・滅菌は中央材料部門や各診療部門が手順に従って実施します。ICTは方法の監査や改善提案を行いますが、滅菌業務そのものが中心ではありません。
b.抗菌薬使用状況の把握
正しい。
抗菌薬の使用量・種類・使用状況を把握し、耐性菌の抑制と適正使用を促すことはICTの重要な役割です。
c.医薬品等安全情報の周知
誤り。
医薬品等安全情報の周知は主として医薬品安全管理責任者や薬剤部などの業務です。感染制御に限定されたICTの中心業務ではありません。
d.感染性医療廃棄物の廃棄
誤り。
感染性医療廃棄物の実際の分別・廃棄は各部門が規程に従って行います。ICTは適正処理を監督できますが、廃棄作業そのものが役割ではありません。
e.地域住民へのワクチン接種
誤り。
地域住民へのワクチン接種は地域保健活動や予防接種実施機関の業務です。院内感染対策を担うICTの中心業務ではありません。
覚えるポイント
- ICTはサーベイランス、院内ラウンド、教育、アウトブレイク対応を行います。
- 抗菌薬使用状況の把握は耐性菌対策に重要です。
- 現場作業と、施設横断的な監視・助言を区別します。