116A004|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学歯科理工学
アクシデントにあたる事例はどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
アクシデントは医療行為に伴って実際に人への障害が生じた事例です。事故に至る前に回避できたインシデントと区別します。
解説
医療安全では、一般にインシデントは誤りや異常が起こったものの、患者などに実害が生じなかった事例を指します。アクシデントは、医療に関連して患者または医療従事者に実際の障害が生じた事例です。
探針で自身の指を傷つけた事例では、医療従事者に切創という実害が発生しています。さらに使用後器具であれば血液・体液曝露として感染対策上の対応も必要です。
医療安全上のポイント
「誤りがあったか」だけでなく、「人に実害が生じたか」を確認します。
選択肢の確認
a.治療中にミラーを床に落とした。
誤り。
ミラーを床に落としていますが、人への障害は記載されていません。器具交換や再処理は必要ですが、設問上はインシデントに相当します。
b.治療中に探針で自身の指を傷つけた。
正しい。
探針で自身の指を傷つけ、医療従事者に切創という実害が生じています。アクシデントに該当します。
c.治療の前に患者が異なることに気付いた。
誤り。
患者誤認に至る前に別人であることに気付いており、患者への実害はありません。重大事故につながり得るインシデントです。
d.歯科ユニットを誤操作したため自動停止した。
誤り。
誤操作はありましたが安全機構により自動停止し、実害が示されていません。インシデントとして再発防止を検討します。
e.レジン充塡の手順を忘れたのでマニュアルを確認した。
誤り。
手順を忘れた段階でマニュアルを確認し、安全に立ち戻っています。実害を伴うアクシデントではありません。
覚えるポイント
- 実害が生じた事例がアクシデントです。
- 実害なく回避された事例はインシデントとして扱います。
- 針刺し・切創では創部処置、報告、感染源評価、曝露後対応を行います。