119A071|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学歯科理工学
下顎の前歯部叢生のレベリングに適したワイヤーはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・d・e
正答
b、d、e
この問題のポイント
前歯部叢生の初期レベリングには、低い荷重たわみ率で持続的な弱い力を発揮するチタン系ワイヤーが適します。
解説
叢生した歯列へ硬く太いワイヤーを無理に装着すると、過大な矯正力やブラケット脱離を招きます。ニッケルチタン合金は超弾性と形状記憶をもち、初期配列に広く用いられます。チタンモリブデン合金とチタンニオブ合金もステンレス鋼より弾性係数が低く、柔軟性と良好なスプリングバックを利用できます。
ステンレス鋼とコバルトクロム合金は比較的剛性が高く、初期の強い叢生へ用いる際は断面や形態を慎重に選びます。
選択肢の確認
a.ステンレス鋼
誤り。
ステンレス鋼は弾性係数が高く、同じ寸法ではチタン系ワイヤーより剛性が大きいため、初期レベリングの第一選択とはなりにくいです。
b.チタンニオブ合金
正しい。
チタンニオブ合金は比較的低い弾性係数と良好な弾性をもち、弱い持続力を必要とするレベリングに利用できます。
c.コバルトクロム合金
誤り。
コバルトクロム合金は熱処理や成形性に利点がありますが、比較的剛性が高く、強い叢生の初期配列に最適な選択ではありません。
d.ニッケルチタン合金
正しい。
ニッケルチタン合金は超弾性により大きくたわんでも比較的一定の弱い力を発揮し、初期レベリングに適します。
e.チタンモリブデン合金
正しい。
チタンモリブデン合金はステンレス鋼より弾性係数が低く、柔軟で調整可能な力を発揮できます。
覚えるポイント
- 初期レベリングには低剛性・高スプリングバックのワイヤーを選びます。
- ニッケルチタン合金は超弾性が特徴です。
- ステンレス鋼は剛性が高く、作業段階や仕上げで有用です。