119A072第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

30 歳の女性。下顎左側の歯の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。1 年 前に外傷のために歯を喪失したという。診察の結果、インプラント義歯を製作する こととした。口腔内写真(別冊No. 23A)及びパノラマエックス線画像(別冊No. 23 B)を別に示す。 診断用テンプレートを製作するためにまず行うのはどれか。1 つ選べ。

119A072の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

診断用テンプレートを製作するには、まず歯列・欠損部の模型を得るための印象採得を行います。

解説

インプラント治療では、最終補綴装置の位置から逆算して埋入位置を計画する補綴主導型の診断が重要です。まず印象採得またはデジタル印象により診断用模型を作り、必要に応じて咬合器装着と診断用ワックスアップを行います。その形態を複製して診断用・撮影用テンプレートを製作します。

テンプレートを装着した状態でCT検査を行うことで、補綴計画と骨形態を重ねて埋入シミュレーションへ進めます。

画像の確認

実画像Aでは下顎左側臼歯部に単独歯欠損と治癒した顎堤があり、Bで隣在歯根、下顎管、残存骨の概略を確認できる。診断用テンプレートの形態を決めるには、まず印象採得で歯列と欠損顎堤の模型を得て、その後に診断用ワックスアップや画像診断へ進む。

選択肢の確認

a.CT 検査
この時点でまず行う検査ではありません。
CTは骨量・骨質・解剖学的構造を評価しますが、診断用テンプレート製作のためには先に歯列形態を記録します。

b.印象採得
正答。まず行います。
印象採得により診断用模型を作り、その上でワックスアップとテンプレート製作を進めます。

c.咬合器装着
印象採得後に行います。
咬合器装着には上下顎模型と顎間関係記録が必要で、最初の操作ではありません。

d.シミュレーション
後の段階で行います。
シミュレーションはCTデータと補綴計画を統合した後に行います。

e.診断用ワックスアップ
印象・模型製作後に行います。
診断用ワックスアップは最終補綴形態を計画する重要な工程ですが、まず模型を得る必要があります。

覚えるポイント

  • 印象採得 → 診断用模型 → ワックスアップ → テンプレートです。
  • テンプレートを利用してCTと補綴計画を統合します。
  • インプラント位置は最終補綴装置から逆算します。

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