119A073|第119回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 73 歳の女性。上顎右側犬歯の歯肉の痛みを主訴として来院した。6 か月前から 同部の歯肉に触れた際に違和感があり、1 週前から痛むようになったという。歯根 中央部の歯肉に圧痛を認めるが、自発痛と打診痛はなく、歯肉に波動を触知しな かった。初診時の口腔内写真(別冊No. 24A)、エックス線画像(別冊No. 24B)及び 歯科用コーンビームCT(別冊No. 24C、D)を別に示す。歯周組織検査結果の一部 を表に示す。 唇 側* 2 2 2 2 2 2 2 2 ③ 歯 種 4 3 2 口蓋側* 3 3 ③ 2 2 3 3 3 3 動揺度** 0 0 0 * :プロービング深さ(mm) 〇印:プロービング時の出血 ** :Miller の判定基準 行うべき処置と使用する材料の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
e
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題としては適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
解説
実画像では根管治療済み上顎右側犬歯の根尖ではなく、歯根中央部側方に円形の吸収性欠損と対応する歯肉隆起がみられる。CBCTでは病変が根管腔の中心から偏位して歯根外面に位置し、外部性歯根吸収として読むのが妥当である。外科的に病変へ到達して吸収組織を搔爬し、根面欠損をグラスアイオノマーセメント等で修復する方法が標準的な選択肢になる。
画像の確認
実画像Aでは上顎右側犬歯の歯根中央相当部に限局した歯肉発赤・隆起がある。B・C・Dでは根管充塡歯の根尖ではなく歯根側面に円形の吸収性欠損があり、CBCTで根管腔とは偏位した外部性病変として追える。根尖切除の対象像ではなく、外科的に吸収組織を搔爬して根面欠損をグラスアイオノマーセメントで修復するeを学習用正答とする所見に整合する。
選択肢の確認
a.骨穿孔と水酸化カルシウム製剤は、歯根側方の吸収組織を除去して根面欠損を修復する組合せではない。
b.意図的再植は直接到達できない病変などで検討されるが、接着性レジンセメントとの組合せが本例の第一選択ではない。
c.歯根尖切除と強化型酸化亜鉛ユージノールセメントは根尖部病変・逆根管充塡の組合せで、病変位置が異なる。
d.歯槽骨削除は外科的到達の一部になり得るが、ハイドロキシアパタイト填入では原因となる吸収組織の除去と根面封鎖にならない。
e.吸収部位の搔爬とグラスアイオノマーセメントによる修復は、外部性歯根吸収の外科的管理として整合する。