119A063|第119回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省で採点除外・正答確定不能】 52 歳の男性。上顎左側第一小臼歯の一過性冷水痛を主訴として来院した。15 年 前に近医で処置を受け問題なく経過していたが、1 か月前から一過性冷水痛を自覚 するようになったという。歯髄電気診に正常に反応し、プロービング深さは全周3 mm 以内である。暫間的間接覆髄法を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊 No. 19A)、エックス線画像(別冊No. 19B)及び処置中の口腔内写真(別冊No. 19 C)を別に示す。 暫間修復材で適切なのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答
正答確定不能(採点対象外)
提示条件または選択肢の問題により、正答を一意に確定できません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「設問の状況設定が不十分で正解が得られないため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。
確定できない理由
実画像では既存修復物下の深い病変と、ラバーダム下で処置された歯髄近接窩洞が確認できる。しかし、暫間的間接覆髄後の観察期間、残存歯質量、窩洞の保持形態、咬合負担、水酸化カルシウム製剤等の覆髄材との組合せ、後続接着操作が示されていない。これらの条件により必要な封鎖性・強度・撤去性が変わるため、1材料を確定しない。
学習上の整理
暫間修復材は細菌侵入を防ぐ辺縁封鎖性、観察期間に耐える強度、歯髄への生体適合性、最終修復への影響で選ぶ。水硬性セメントは簡便だが強度と長期封鎖に限界があり、酸化亜鉛ユージノールはレジン重合への影響に注意する。グラスアイオノマー、ポリカルボキシレート、コンポジットレジンも窩洞条件と後続処置に応じて使い分ける。
画像の確認
実画像A・Bでは上顎左側第一小臼歯の既存修復物直下に深いう蝕があり、Cでは感染歯質除去後も歯髄近くに深い窩洞が残っている。生活反応が正常なため露髄を避けて一部軟化象牙質を残し、確実に封鎖して再評価する場面である。公式正答欄が空欄のため材料は確定せず、歯髄鎮静性と一定期間の辺縁封鎖性を備える暫間修復材を選ぶ。