116A009第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

成長期において長期にわたる咽頭扁桃の肥大で生じるのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a

この問題のポイント

咽頭扁桃肥大による鼻呼吸障害が長期間続くと、口呼吸と低位舌が上顎歯列弓の成長に影響します。

解説

成長期の咽頭扁桃肥大では鼻咽腔が狭くなり、慢性的な口呼吸が起こります。口唇閉鎖不全、頰筋圧の相対的増加、舌の低位などにより、上顎歯列弓に対する舌側からの拡大力が不足し、上顎の狭窄歯列弓を生じやすくなります。

このような顔貌・咬合の変化はアデノイド顔貌と関連し、開咬、上顎前突、交叉咬合などを伴うことがあります。

ひっかけポイント
原因は単なる「口が開いていること」ではなく、呼吸様式と舌・口唇・頰の筋圧バランスが成長中の歯列へ長期に作用することです。

選択肢の確認

a.上顎の狭窄歯列弓
正しい。
慢性口呼吸と低位舌により上顎歯列弓への内側からの支持が弱くなり、上顎の狭窄歯列弓を生じやすくなります。

b.上顎の空隙歯列弓
誤り。
咽頭扁桃肥大で典型的なのは上顎歯列弓の狭窄であり、上顎の空隙歯列弓ではありません。

c.下顎の鞍状歯列弓
誤り。
鞍状歯列弓は特定部位の狭窄などを表す形態ですが、咽頭扁桃肥大で代表的に問われる所見ではありません。

d.下顎の狭窄歯列弓
誤り。
主に影響を受けるのは上顎歯列弓であり、下顎の狭窄歯列弓が典型ではありません。

e.下顎のV 字型歯列弓
誤り。
V字型歯列弓は狭窄した上顎でみられることがありますが、選択肢は下顎としているため適切ではありません。

覚えるポイント

  • 咽頭扁桃肥大は鼻呼吸障害と口呼吸を起こします。
  • 低位舌と頰筋圧により上顎歯列弓が狭窄しやすくなります。
  • 交叉咬合、開咬、上顎前突などを伴うことがあります。

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