116A008|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
筋小胞体から放出されて筋収縮を起こすのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
骨格筋の興奮収縮連関では、筋小胞体から放出されるカルシウムイオンが収縮開始の合図になります。
解説
運動神経からの刺激により筋細胞膜とT管に活動電位が伝わると、筋小胞体から**Ca2+**が細胞質へ放出されます。Ca2+はトロポニンCに結合し、トロポミオシンの位置を変化させます。その結果、アクチンとミオシンの相互作用が可能となり、筋収縮が起こります。
収縮後はCa2+がATP依存性ポンプによって筋小胞体へ再取り込みされ、筋は弛緩します。
歯科国試ではここを押さえる
咀嚼筋を含む骨格筋では、Ca2+、トロポニン、トロポミオシン、アクチン、ミオシンの流れをつなげます。
選択肢の確認
a.Cl-
誤り。
Cl-は膜電位の安定などに関与しますが、筋小胞体から放出されて筋収縮を開始するイオンではありません。
b.Na+
誤り。
Na+は活動電位の発生・伝導に重要ですが、筋小胞体から放出される収縮開始イオンではありません。
c.Ca2+
正しい。
Ca2+は筋小胞体から放出され、トロポニンCに結合してアクチンとミオシンの相互作用を可能にします。
d.Mg2+
誤り。
Mg2+はATP利用などに関与しますが、筋小胞体から放出されて収縮を直接開始する主要イオンではありません。
e.HCO3-
誤り。
HCO3-は酸塩基平衡や二酸化炭素運搬に関与し、骨格筋収縮の開始因子ではありません。
覚えるポイント
- 筋小胞体から放出されるのはCa2+です。
- Ca2+はトロポニンCに結合します。
- Ca2+の再取り込みで筋弛緩が起こります。