116A054|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
精密印象の採得前に行ったある操作の写真(別冊No. 13A、B、C)を別に示す。 この操作の目的はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
精密印象前の辺縁形成操作では、機能運動によって個人トレー辺縁の長さ・厚さを整え、小帯の動きを記録します。
解説
全部床義歯の精密印象では、個人トレー辺縁にモデリングコンパウンドなどを付加し、口唇・頰・舌・下顎運動を行わせて**筋圧形成〈辺縁形成〉**を行います。
目的は、機能時に周囲組織と調和する床縁形態の形成と、口唇小帯・頰小帯などの付着位置と運動範囲の印記です。これにより過長な床縁を防ぎ、辺縁封鎖と義歯の維持安定を得ます。
画像の確認
実画像では、個人トレーを装着した状態で口唇を前方へ引き、上唇・頰を上下左右へ動かして辺縁を機能的に成形している。この筋圧形成は床縁の長さ・厚さと小帯部の切れ込みを記録する操作であり、正答a、bを支える。
選択肢の確認
a.床縁形態の形成
正しい。
筋圧形成により機能運動と調和する床縁の長さ・厚さ・形態を形成します。
b.小帯付着位置の印記
正しい。
小帯の付着位置と運動範囲を印記し、小帯部の切れ込みを適切に形成します。
c.前歯排列位置の参考
誤り。
前歯排列位置の参考は咬合床のリップサポート、正中線、口角線、スマイルラインなどから得ます。辺縁形成の目的ではありません。
d.リップサポートの確保
誤り。
リップサポートは主に咬合床や人工歯排列で調整します。精密印象前のこの操作の直接目的ではありません。
e.フラビーガムの変形防止
誤り。
フラビーガムの変形防止には無圧印象や選択加圧印象、トレーの開窓などを検討します。通常の辺縁形成の目的ではありません。
覚えるポイント
- 筋圧形成は床縁形態を機能的に整えます。
- 小帯付着部の位置と動きを記録します。
- リップサポートや前歯排列位置の決定とは別工程です。