116B063|第116回 歯科医師国家試験 過去問
46 歳の女性。固定性ブリッジが脱離したことによる咀嚼困難を主訴として来院 した。脱落したブリッジは20 年前に装着したという。診察の結果、新たにブリッ ジを製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 22A)、装着したプロビ ジョナルブリッジの咬合関係を反映させるためのブリッジ製作過程の写真(別冊 No. 22B、C)を別に示す。 矢印の部分を調整した次に行う操作はどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
プロビジョナルブリッジで確立した前方・側方誘導を、カスタムインサイザルガイドテーブルを介して最終補綴へ移します。
解説
写真ではプロビジョナルブリッジを装着した模型を咬合器に装着し、矢印部のレジン製カスタムインサイザルガイドテーブルを調整しています。これによりプロビジョナルで得られた前歯誘導が記録されます。その次は、その誘導記録と下顎模型を保持したまま上顎模型を最終補綴物製作用の作業模型へ交換します。
画像の確認
実画像では、上顎前歯部のブリッジ脱離後に複数の支台歯が露出し、別写真ではプロビジョナルを装着した模型が半調節性咬合器に付着されている。最後の写真で矢印はインサイザルピン先端を受けるピンク色のカスタムガイドテーブルを示しており、ここに記録した前歯誘導を保ったまま治療側の上顎模型を交換する手順が正答になる。
選択肢の確認
a.上顎模型の交換
正答。まず行います。
カスタムガイドテーブルで前歯誘導を記録した後、上顎のプロビジョナル模型を作業模型へ交換して最終ブリッジへ反映します。
b.下顎模型の交換
この時点でまず行う処置ではありません。
治療対象は上顎ブリッジであり、下顎模型を交換すると確立した対合関係の基準を失います。
c.側方顆路角の調節
この時点でまず行う処置ではありません。
側方顆路角は顆路記録などから設定する値で、カスタムインサイザルガイドテーブル調整後の次操作ではありません。
d.矢状顆路傾斜角の調節
この時点でまず行う処置ではありません。
矢状顆路傾斜角も顆路の設定に関する操作で、前歯誘導を作業模型へ移す次の操作とは異なります。
e.インサイザルピンの調節
この時点でまず行う処置ではありません。
インサイザルピンは咬合器の垂直的基準を保つために用いますが、矢印部調整後に行う模型交換に代わる操作ではありません。
覚えるポイント
- カスタムインサイザルガイドテーブルは前歯誘導を記録する。
- プロビジョナルで得た咬合をクロスマウントで最終補綴へ移す。
- 咬合器では模型交換時に基準となる模型と垂直高径を保持する。