116C042|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
65 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎右側第一大臼 歯相当部にインプラントを埋入することとした。埋入予定部位の再構成CT 冠状断 像(別冊No. 14A)と各種インプラント体の写真(別冊No. 14B)を別に示す。なお、 A、Bともスケールの目盛りは1 mm である。 埋入するのに最も適したインプラント体はどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
上顎大臼歯部では、上顎洞底までの骨高径と頰口蓋的骨幅を測定し、安全域に収まるインプラント径・長さを選びます。
解説
再構成CTでは上顎洞底までの垂直的骨量が限られています。一方、臼歯部の咬合負担を考えると、可能な範囲で十分な直径を確保することが望まれます。
選択肢オは直径4.0 mmで、提示された中では最も短いインプラント体です。限られた骨高径に適合しつつ、臼歯部に必要な径を確保できるため最も適します。
画像の確認
実画像では、再構成CTの歯槽頂から上顎洞底までの垂直骨高径が短い一方、頰口蓋方向には4 mm径を収め得る幅がみえる。候補写真ではオが直径4.0 mmを保ちながら最も短く、細径のエより大臼歯部の負荷へ対応しつつ上顎洞を避けられるため最適となる。
選択肢の確認
a.ア
誤り。アは直径は十分ですが長すぎ、上顎洞底へ近接・穿通する危険があります。
b.イ
誤り。イは細径であり、長さも残存骨高径との適合が劣ります。
c.ウ
誤り。ウは径と長さの組合せが、提示された骨幅・骨高径に対する第一選択ではありません。
d.エ
誤り。エは短いものの直径3.0 mmと細く、上顎大臼歯部の負荷に対する径が不足します。
e.オ
正答。最も適切です。オは短い長さで上顎洞を避け、直径4.0 mmで臼歯部の支持を確保できます。
覚えるポイント
- 上顎臼歯部は上顎洞底までの骨高径を測る。
- 径は頰口蓋的骨幅と周囲骨厚を考慮する。
- 長いインプラントを無理に選ばず解剖学的安全域を優先する。