116C058|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
舌圧が低下した摂食嚥下障害患者に対して、舌接触補助床を用いて嚥下時の食塊 移送を改善するのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
失われた機能を装置や姿勢で補って直ちに安全性・効率を高める方法は代償的アプローチです。
解説
舌接触補助床は、口蓋側を厚くして舌と口蓋の接触を得やすくし、低下した舌圧を補います。舌そのものの筋力を直接回復させるのではなく、残存機能で食塊形成・送り込みを行いやすくする装置です。
このように、機能障害があっても環境や装置を変更して活動を可能にする方法を代償的アプローチといいます。
選択肢の確認
a.経済的アプローチ
誤り。経済的アプローチは費用や制度利用に関する支援で、嚥下機能補償の分類ではありません。
b.心理的アプローチ
誤り。心理的アプローチは不安や意欲へ働きかけるもので、装置による食塊移送改善とは異なります。
c.代償的アプローチ
正しい。舌接触補助床は舌圧低下を形態的に補い、食塊移送を改善する代償的アプローチです。
d.治療的アプローチ
誤り。治療的アプローチは訓練により筋力・協調性などの機能回復を目指します。
e.環境改善アプローチ
誤り。環境改善アプローチは食事環境や介助方法などを整える方法です。
覚えるポイント
- 舌接触補助床は舌と口蓋の接触を補助する。
- 装置で残存機能を活用するのは代償的アプローチ。
- 筋力訓練による改善は治療的アプローチ。