116D011|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
血管を拡張させるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
血管径は、血管内皮由来の拡張因子と、血管収縮性ホルモン・脂質メディエーターのバランスで調節されます。
解説
血管内皮細胞で産生される**一酸化窒素〈NO〉**は、血管平滑筋へ拡散して可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化します。細胞内cGMPが増加し、平滑筋が弛緩して血管が拡張します。
エンドセリン、バソプレシン、トロンボキサンA2は血管収縮に働きます。アルドステロンは主として腎臓でナトリウム再吸収を促進し、循環血液量を増やします。
選択肢の確認
a.エンドセリン
誤り。エンドセリンは血管内皮由来の強力な血管収縮因子です。
b.バソプレシン
誤り。バソプレシンはV1受容体を介して血管収縮を起こし、V2受容体を介して水再吸収を促進します。
c.アルドステロン
誤り。アルドステロンは腎集合管などでナトリウム再吸収を促進しますが、代表的な直接血管拡張因子ではありません。
d.一酸化窒素〈NO〉
正しい。一酸化窒素〈NO〉はcGMPを増加させ、血管平滑筋を弛緩させます。
e.トロンボキサンA2
誤り。トロンボキサンA2は血小板凝集と血管収縮を促進します。
覚えるポイント
- NOは血管内皮由来の拡張因子です。
- エンドセリンとトロンボキサンA2は血管収縮側です。
- NOはcGMPを介して平滑筋を弛緩させます。