116D054|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
ある模型の写真(別冊No. 18)を別に示す。 得られる情報はどれか。すべて選べ。

3つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
診断用模型から得られるのは硬組織・粘膜表面の形態と位置関係であり、粘膜の厚さや被圧変位量のような組織性状ではありません。
解説
提示された模型では、口蓋や顎堤、残存歯、咬合面形態を三次元的に観察できます。そのため口蓋隆起の有無、咬合平面の彎曲、残存歯と顎堤の位置関係を評価できます。
一方、口蓋粘膜の厚さや顎堤粘膜の被圧変位量は、模型の表面形状だけでは分かりません。触診、厚径測定、選択圧印象など別の評価が必要です。
画像の確認
実画像では、上下顎の診断用模型が咬合器上で咬合しており、残存歯、欠損顎堤、口蓋表面、連続する咬合面の三次元形態が再現されている。したがって口蓋隆起の有無、咬合平面の彎曲、残存歯と顎堤の位置関係は読めるが、模型表面から粘膜厚や圧下時の変位量までは得られない。
選択肢の確認
a.口蓋粘膜の厚さ
誤り。口蓋粘膜の厚さは模型表面からは測定できません。
b.口蓋隆起の有無
正しい。口蓋部の形態が再現されるため、口蓋隆起の有無を確認できます。
c.咬合平面の彎曲
正しい。上下顎模型を咬合させることで咬合平面の彎曲を評価できます。
d.顎堤粘膜の被圧変位量
誤り。顎堤粘膜の被圧変位量は機能圧下での粘膜性状であり、静的模型だけでは分かりません。
e.残存歯と顎堤の位置関係
正しい。残存歯と欠損部顎堤の三次元的位置関係を確認できます。
覚えるポイント
- 模型は形態と位置関係を評価します。
- 粘膜厚や被圧変位量は模型だけでは評価できません。
- 補綴設計では隆起、咬合平面、顎堤との関係を確認します。