116D065|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
急激な口唇腫脹を呈するのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
数分から短時間で急激に生じる口唇腫脹では、血管性浮腫とアナフィラキシーを優先して考えます。
解説
アナフィラキシーではIgE依存性などの機序により、口唇・舌・咽頭の浮腫、蕁麻疹、喘鳴、血圧低下が急速に出現します。遺伝性血管性浮腫ではC1インヒビター異常などによりブラジキニンが増加し、口唇や気道の浮腫を急に生じます。
いずれも気道閉塞の危険があるため、呼吸状態を最優先で評価します。
選択肢の確認
a.粘液囊胞
誤り。粘液囊胞は小唾液腺の粘液漏出による限局性腫瘤で、通常は急激な広範囲口唇腫脹ではありません。
b.口唇ヘルペス
誤り。口唇ヘルペスは小水疱・痂皮を形成し、口唇全体の急激な浮腫を主徴としません。
c.肉芽腫性口唇炎
誤り。肉芽腫性口唇炎は持続性・反復性の口唇腫脹を示しますが、典型的には急激な発症ではありません。
d.アナフィラキシー
正しい。アナフィラキシーでは口唇・舌・喉頭浮腫が急速に進行し得ます。
e.遺伝性血管性浮腫
正しい。遺伝性血管性浮腫ではブラジキニン性の急激な口唇・気道浮腫を生じます。
覚えるポイント
- 急激な口唇腫脹では気道を確認します。
- アナフィラキシーはアドレナリン筋肉注射が第一選択です。
- 遺伝性血管性浮腫はヒスタミンではなくブラジキニンが中心です。