117A021|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
褥瘡性潰瘍の特徴はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
褥瘡性潰瘍は、義歯床縁や鋭利な歯・修復物などの慢性機械的刺激で生じ、刺激部に一致した接触痛が重要です。
解説
口腔の褥瘡性潰瘍は、局所への圧迫や摩擦が持続して上皮が欠損した病変です。原因物と接触したときに疼痛が誘発され、原因を除去すると通常は改善します。
治癒しない潰瘍では、扁平上皮癌、結核、梅毒、深在性真菌症なども鑑別します。原因除去後も持続する場合は生検を検討します。
選択肢の確認
a.紅 暈
誤り。
周囲に発赤がみられることはありますが、紅暈は褥瘡性潰瘍を最も特徴づける所見ではありません。
b.接触痛
正しい。
義歯床縁や鋭縁が潰瘍面へ触れると痛むため、接触痛が特徴的です。
c.穿掘性
誤り。
穿掘性潰瘍は潰瘍底が深くえぐれる性状を表し、褥瘡性潰瘍の代表的特徴ではありません。
d.退色性
誤り。
退色性は圧迫で色が消える血管性病変などの評価に用いる表現で、潰瘍の典型所見ではありません。
e.易出血性
誤り。
慢性刺激で出血することはありますが、易出血性は悪性腫瘍などを疑う所見としてより重要です。
覚えるポイント
- 褥瘡性潰瘍は機械的刺激と接触痛が鍵です。
- 原因となる義歯床縁や歯の鋭縁を除去します。
- 原因除去後も治癒しない潰瘍は生検を検討します。