117A065|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
78 歳の男性。歯の喪失による咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。診察 の結果、インプラント義歯による補綴歯科治療を行うこととした。初診時のエック ス線画像(別冊No. 24A)とある装置の写真(別冊No. 24B)を別に示す。 この装置の目的はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d
正答
a、d
この問題のポイント
インプラント治療前の診断用装置は、CT撮影時の位置情報を与え、補綴主導の埋入計画を立てるために用います。
解説
放射線診断用ステント〈ラジオグラフィックガイド〉には、予定歯冠や埋入位置を示すエックス線不透過性マーカーが付与されます。装着した状態でCTを撮影すると、最終補綴装置の位置と顎骨・重要解剖構造の関係を三次元的に評価できます。
その情報を用いて、インプラントの位置、方向、長径、径、上部構造、骨造成の必要性などを計画します。
画像の確認
実画像では、上下の診断用人工歯排列を複製した透明な床状装置に複数の白い造影マーカーが埋め込まれている。歯冠予定位置をCTへ写し込み、インプラント位置の治療計画に利用する形態であるため、正答a・dにつながる。
選択肢の確認
a.CT の撮影
正しい。
装置を装着してCTを撮影し、補綴予定位置と顎骨の関係を把握します。
b.審美障害の改善
誤り。
診断用装置は一時的に装着するもので、審美障害の恒久的改善が目的ではありません。
c.咀嚼機能の回復
誤り。
最終補綴装置ではないため、咀嚼機能の回復が直接目的ではありません。
d.治療計画の立案
正しい。
CT情報と補綴予定位置を統合し、インプラント埋入・上部構造の治療計画を立案します。
e.発音機能の改善
誤り。
発音機能を回復する補綴装置ではありません。
覚えるポイント
- ラジオグラフィックガイド:CT撮影と治療計画。
- サージカルガイド:手術時の埋入位置・方向を規定。
- インプラントは補綴主導で三次元的位置を計画します。