117B021|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
定型発達の2 歳児へ歯科治療を行ううえで正しいのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
2歳児では言語理解や自己統制が未熟であるため、短時間で安全に処置し、体動を確実に管理することが重要です。
解説
定型発達の2歳児は、長い説明を理解して協力行動を持続することが難しい年齢です。緊急処置は必要最小限に絞り、短時間で終了させます。また、突然の体動による口腔内損傷や器具の誤嚥を防ぐため、頭部と体幹を含む体動のコントロールを重視します。
Tell-Show-Do法は有用な行動調整法ですが、十分な言語理解が得られる年齢で効果を発揮しやすく、2歳児では適用に限界があります。保護者の同席は患児の発達、分離不安、処置内容に応じて判断します。
小児歯科でのポイント
低年齢児では「理解させること」だけでなく、「短時間」「安全確保」「保護者との協力」が重要です。
選択肢の確認
a.TEACCH 法を用いる。
誤り。
TEACCH法は主に自閉スペクトラム症などに対する構造化された支援法で、定型発達2歳児への一般的対応ではありません。
b.Tell-Show-Do 法を用いる。
誤り。
Tell-Show-Do法は代表的な行動調整法ですが、言語理解が十分でない2歳児では効果が限定され、本問で優先される対応ではありません。
c.保護者を同席させずに行う。
誤り。
2歳児では分離不安が強いことがあり、保護者を一律に同席させない対応は適切ではありません。
d.緊急性のある処置は短時間で行う。
正しい。
緊急性のある処置は必要最小限にし、患児の負担を減らすため短時間で行います。
e.体動のコントロールに重点を置く。
正しい。
突然の体動による損傷や誤嚥を防ぐため、低年齢児では体動の安全なコントロールを重視します。
覚えるポイント
- 2歳児では短時間で安全に処置する。
- 突然の体動による事故を防ぐ。
- 行動調整法は発達年齢と理解力に合わせて選ぶ。