117B030第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

55 歳の女性。上顎左側第一大臼歯のクラウン脱離による咀嚼困難を主訴として 来院した。診察の結果、支台築造後に金属冠を装着することとした。製作した支台 築造体の写真(別冊No. 9A)と支台築造体試適時の口腔内写真(別冊No. 9B)を別に 示す。 次に示す5 つのステップのうち、3 番目に行うのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

分割された支台築造体を合着する場合は、被着面処理、セメント操作、各構成体の装着、余剰部処理を順序立てて行います。

解説

鋳造支台築造体では、試適後に被着面をサンドブラスト処理して清掃・粗造化し、セメントを塗布します。分割された構成体は、根管内で互いに干渉しないよう、設計された順序で装着します。本問の図では、3番目にイの装着を行います。

装着順序を誤ると、先に入れた構成体が他方の挿入路を妨げ、完全に着座しないことがあります。最後に余剰なポスト部やセメントを処理し、支台歯形態を整えます。

画像の確認

実画像では、支台築造体が長いポスト状のアと、複数の短いポストをもつコア状のイに分割され、組み合わせると互いに嵌合する。被着面処理とセメント塗布の後、まず根管内へ着座させる形態のイが3番目となるため、正答bに一致する。

選択肢の確認

a.アの装着
誤り。
アの装着は必要な工程ですが、図で示された分割支台築造体では3番目ではありません。イを装着した後の工程として扱います。

b.イの装着
正しい。
被着面処理とセメント操作に続き、設計された挿入順序に従ってイを3番目に装着します。

c.セメントの塗布
誤り。
セメントの塗布は構成体を根管内へ装着する前に行う工程で、3番目ではありません。

d.サンドブラスト処理
誤り。
サンドブラスト処理は合着前の被着面処理として早い段階で行います。

e.ポスト余剰部の削除
誤り。
ポスト余剰部の削除は構成体が完全に装着された後に行う仕上げ工程です。

覚えるポイント

  • 分割支台築造体は挿入順序が重要である。
  • サンドブラスト後にセメントを塗布して装着する。
  • 完全着座を確認してから余剰部を処理する。

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