117B031|第117回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
ニフェジピンの標的分子はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
ニフェジピンは、血管平滑筋の収縮に必要なカルシウム流入を抑えるジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬です。
解説
ニフェジピンは細胞膜上のL型電位依存性Ca2+チャネルを遮断します。血管平滑筋細胞へのCa2+流入が減少すると、カルモジュリンを介するミオシン軽鎖キナーゼの活性化が抑えられ、血管が拡張して血圧が低下します。
歯科では、長期服用患者に歯肉増殖がみられることがあるため、服薬歴と口腔清掃状態を確認します。
薬理学のポイント
標的分子はCa2+チャネルであり、細胞内で作用するカルモジュリンそのものを直接阻害する薬ではありません。
選択肢の確認
a.IP3 受容体
誤り。
IP3受容体は小胞体からのCa2+放出に関与しますが、ニフェジピンの直接標的ではありません。
b.Ca2+チャネル
正しい。
ニフェジピンはL型電位依存性Ca2+チャネルを遮断します。
c.Na+-K+ポンプ
誤り。
Na+-K+ポンプは細胞膜のイオン勾配を維持する輸送体で、ニフェジピンの標的ではありません。
d.カルモジュリン
誤り。
カルモジュリンは細胞内Ca2+結合タンパク質ですが、ニフェジピンはその前段階のCa2+流入を抑制します。
e.Na+-Ca2+トランスポーター
誤り。
Na+-Ca2+トランスポーターは細胞内外のNa+とCa2+を交換する輸送体で、ニフェジピンの直接標的ではありません。
覚えるポイント
- ニフェジピンはL型Ca2+チャネル遮断薬である。
- 血管平滑筋を弛緩させて降圧する。
- 副作用として歯肉増殖に注意する。