117B032|第117回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
腫脹した頸部リンパ節のH-E 染色病理組織像(別冊No. 10)を別に示す。 考えられるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
頸部リンパ節の結核では、乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫が重要な病理所見です。
解説
結核性リンパ節炎では、中心部の乾酪壊死、その周囲の類上皮細胞、Langhans型多核巨細胞、リンパ球浸潤からなる肉芽腫性炎症を認めます。確定には抗酸菌染色、培養、核酸増幅検査などを組み合わせます。
癌転移では上皮性腫瘍細胞の胞巣、悪性リンパ腫では単調な異型リンパ球のびまん性増殖が中心となります。
病理像で見るポイント
壊死の性状、肉芽腫、巨細胞、腫瘍細胞の有無を順に確認します。
画像の確認
実画像では、リンパ組織内に中心が無構造な好酸性壊死となった肉芽腫が複数あり、その周囲に類上皮細胞と多核巨細胞が分布している。乾酪壊死を伴う肉芽腫性リンパ節炎の像であり、結核を選ぶ正答aを支持する。
選択肢の確認
a.結 核
正しい。
結核性リンパ節炎では乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫やLanghans型多核巨細胞がみられます。
b.癌の転移
誤り。
癌の転移では原発巣に類似した異型上皮細胞がリンパ節内に胞巣を形成します。
c.悪性リンパ腫
誤り。
悪性リンパ腫では異型リンパ球が単調かつびまん性に増殖する像が中心です。
d.IgG4 関連疾患
誤り。
IgG4関連疾患ではリンパ球・形質細胞浸潤、花筵状線維化、閉塞性静脈炎などを検討します。
e.アミロイドーシス
誤り。
アミロイドーシスでは無構造な好酸性物質の沈着がみられ、Congo red染色で確認します。
覚えるポイント
- 結核性リンパ節炎は乾酪壊死性肉芽腫を示す。
- Langhans型多核巨細胞が手掛かりになる。
- 確定には抗酸菌検査や核酸増幅検査を組み合わせる。